DIGシステムについて

DIGラベリング法は、植物のジギタリス (Digitalis purpureaDigitalis lanata)由来のステロイドに基づいています。ジギタリスの花と葉がジゴキシゲニンの唯一の天然源であり、抗DIG抗体は他の生体物質と交叉しません。ジゴキシゲニンは11個の炭素原子を含むスペーサーアームをでウリジンヌクレオチドのC-5位置に結合しています(以下の図を参照)。

Digoxigenin-UTP/dUTP/ddUTP, alkali-stable
Digoxigenin-UTP (R1 = OH, R2 = OH)
Digoxigenin-dUTP (R1 = OH, R2 = H)
Digoxigenin-ddUTP (R1 = H, R2 = H)


DNA Polymerase(E.coli 由来DNA Polymerase I、T4 DNA Polymerase、T7 DNA Polymerase、逆転写酵素、ならびにTaq DNA Polymerase等) やRNA Polymerase(SP6、T3、あるいはT7 RNA Polymerase)、Transferaseにより、DIG標識ヌクレオチドを核酸プローブに取り込むことができます。ランダムプライムラベリング、 ニックトランスレーション、PCR、3'-エンドラベリング/テイリング、あるいはin vitro 転写によりDIG標識を加えることができます。さらに、DIG-NHSエステルを用いて化学的にラベリングすることもできます。


ハイブリダイズしたDIG標識プローブは、アルカリホスファターゼやペルオキシダーゼ、フルオレセイン、ローダミンと結合した抗ジゴキシゲニン (抗DIG)抗体を用いて検出できます。あるいは、非標識モノクローナル抗ジゴキシゲニン抗体と二次抗体を使用して検出することもできます。


検出感度は、抗DIG抗体の検出法に依存します。例えば、アルカリホスファターゼ標識抗DIG抗体を発色基質(NBT/BCIP)または 蛍光基質(HNPP)を用いて検出する場合、一般的な(サザンブロット上の) 検出感度は0.1 pgです。


放射性(RI)標識およびその検出技術と比べ、DIGシステムには複数の利点があります。

  • 高い感度(RI標識より感度が高い)
  • 短い露光時間(RIのように数時間~数日の露光時間は不要。数分単位で検出可能)
  • 安全(有害物質と接触せず、環境汚染を引き起こさない)
  • 最低1年間安定(半減期がない)
  • 十分に確立されたプロトコル(20年あまりの実績)
  • 容易なストリッピングおよびリプロービング(DNAプローブに対するアルカリ不安定DIGリンカー)

 


DIGシステムは、DNAおよびRNAあるいはオリゴヌクレオチドプローブの安全で 効率的なラベリングが可能です。これらのプローブは、以下のすべてのハイブリダイゼーション反応に使用できます。

  • サザンブロット法
  • ドットブロット法
  • ノーザンブロット法
  • アレイ
  • コロニーハイブリダイゼーション法
  • In situハイブリダイゼーション
  • ELISA

 


Roche Applied Scienceは、核酸のラベリングおよび検出のための様々なキットおよび試薬を提供しています。

当社のカタログに掲載する製品は、ライフサイエンス分野の研究のみを目的としています。特に明記のない限り、診断用途目的には使用できません。カスタムバイオテック製品は、特に明記のない限り工業原料用のみを目的としています。
本ウェブサイトでは、幅広い利用者を対象とした製品情報を掲載しています。お住まいの国では利用できない製品、もしくは認可を受けていない製品の詳細情報が掲載されている場合もあります。それぞれの居住国における正当な法的手続や規制、登録、慣習法を満たしていない可能性のある情報の閲覧に関しては、当社は一切の責任を負いません。

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 〒105-0014 東京都港区芝2-6-1