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PhosSTOP

ロシュ・アプライド・サイエンス

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PhosSTOPはホスファターゼインヒビターの適切なブレンドで、レディー・ツー・ユース、すばやくよく溶ける錠剤です。無毒性の錠剤を溶解バッファーに加えるだけの簡便さで、タンパク質を分離・精製、検出するときに、幅広いホスファターゼからタンパク質を保護できます。

<製品紹介>

PhosSTOP
PhosSTOP錠は、脱リン酸化からタンパク質を保護します。以下の幅広い種類のホスファターゼを阻害します
  • 酸性ホスファターゼ
  • アルカリホスファターゼ
  • セリン/スレオニン ホスファターゼ(PP1, PP2A, PP2B)
  • チロシンプロテイン ホスファターゼ(PTP)

含まれるすべてのインヒビターは共有結合を引き起こしません。
組織切片のフォルマリン固定にも使用できます。
この錠剤は、様々な生物種(哺乳類、植物、酵母、バクテリア)の組織や細胞から放出さたタンパク質を脱リン酸化から保護するのに適しています。
コンプリートやコンプリートライシス試薬と組み合わせて使用できます。
PhosSTOP 製品写真 EasyPack

製品の利点

  • 完全な保護
    タンパク質を幅広いホスファターゼより即座に保護します。酸性およびアルカリホスファターゼ、セリン/スレオニンホスファターゼ(PP1、PP2A、PP2B)やチロシンプロテインホスファターゼ(PTP)などのホスファターゼクラスを阻害します。
  • 柔軟性
    動物、バクテリア、植物、酵母細胞を含む、ほとんどすべての組織や細胞からの抽出液で行えます。
  • 簡便性
    時間のかかる適切なホスファターゼインヒビターを探す手間が省けます。
  • 使用が簡単
    易溶性の錠剤をバッファーに加えるだけの簡単さです。
  • 安全
    無毒性のインヒビターカクテルの使用により、危険な成分を避けることが出来ます。
  • フォルマリン固定にも最適
    組織切片でのタンパク質のリン酸化状態を維持します;PhosSTOPは(フォルマリン固定用の)フォルマリンを含むバッファー中でも使用可能です。
  • コンプリートプロテアーゼインヒビター錠やコンプリートライシス試薬との組み合わせ
    これらとの組み合わせで、完全なホスファターゼおよびプロテアーゼインヒビター活性が得られます。
  • 長期保存安定性
    +2 〜 +8℃で1年以上安定で、溶液にしても+2 〜 +8℃で1ヶ月は安定です。
使用法
ワーキング溶液の調製
  • ホスファターゼ活性を阻害するために、10 mlの抽出溶液に1錠を加えます。もし必要なら同量の溶液に2錠加えることも出来ます。
  • 錠剤は直接、培地/バッファーに加えたり、ストック溶液としてあらかじめ溶解することも出来ます。10倍濃度のストック溶液の溶媒としては水を使用します。必要なら、より高い濃度も可能です。

ストック溶液(10x)の調製
  • 1錠のPhosSTOPを1 mlの水やバッファーに攪拌しながら 溶解します。ストック溶液は+2 〜 +8℃で1ヶ月以上、-15 〜 -25℃で6ヶ月は安定です。

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<アプリケーション>

分離されたホスファターゼの阻害
ホスファターゼはあらゆる組織に遍在します。種や細胞、器官、細胞の状態に応じて、様々なホスファターゼの種類や量は顕著に変動します。
それぞれのホスファターゼのクラスは種により様々な基質特異性を示します。数種類のホスファターゼを分離し、阻害の範囲を検討するために試験しました(表1)。
ホスファターゼ ホスファターゼ活性(U/10 ml) % Inhibition
仔牛小腸アルカリホスファターゼ 140 98.4%
ポテト酸性ホスファターゼ 2 93.7%
ヒト酸性ホスファターゼ 640 99.5%
ウサギ PP1 200 98.6%
ヒト PP2A 500 94.4%
ヒト PTP 500 96.7%
表1:遊離のリン酸を検出するマラカイトグリーンアッセイを用いて、単離したホスファターゼへのカクテル錠の阻害能(15分インキュベーション後)を測定。各アッセイは1倍濃度のインヒビター溶液で行いました(10 ml当り1錠)。
哺乳細胞におけるホスファターゼの阻害
PhosSTOPはA431細胞(ヒトがん細胞株)のライセートにおいて、競合製品と比べ最高の阻害効率を示しました。
A431細胞を、コンプリートライシス-Mキット (Cat. No. 04 719 956 001) のLysis-M 試薬を用いて、使用説明書にしたがって溶解しました。ライセートを使用説明書に従いPhosSTOPまたは、他社のホスファターゼインヒビターカクテルで処理し、各種のホスファターゼの活性を測定しました。
各ホスファターゼアッセイのために、サンプルにリン酸化ペプチドを添加し、遊離されたリン酸をマラカイトグリーンアッセイで検出しました。図示された%は、阻害効率です。各アッセイにおけるインヒビター溶液の最終濃度は1倍でした。

図1:A341 ヒトがん細胞株のライセートにおけるホスファターゼ活性の阻害
図1:A341 ヒトがん細胞株のライセートにおけるホスファターゼ活性の阻害
S1 と S2 = 競合Sのホスファターゼインヒビターカクテル1と2
C4 = 競合Cのホスファターゼインヒビターカクテル4
AP = アルカリホスファターゼ
SP = 酸性ホスファターゼ
PTP = チロシンプロテイン ホスファターゼ
PP1,PP2AとPP2B = セリン/スレオニン ホスファターゼ
昆虫細胞におけるホスファターゼの阻害
ウェスタンブロット解析により、タンパク質は脱リン酸化に対して、効果的に保護されていることがわかります。昆虫細胞ライセートの、PhosSTOPでの処理または、未処理とインキュベート時間が図に示されています。

図2:昆虫細胞のライセートの抗ホスフォセリン抗体を用いたウェスタンブロット
図2:昆虫細胞のライセートの抗ホスフォセリン抗体を用いたウェスタンブロット
レーン1 - 3:PhosSTOPを添加せずに、15〜25℃で0, 3, 24時間インキュベート
レーン4 - 6:PhosSTOPを添加して、15〜25℃で0, 3, 24時間インキュベート
 
PhosSTOPはSF9昆虫細胞のライセートにおいて、競合製品と比べ最高の阻害効率を示しました。
昆虫細胞を、コンプリートライシス-Mキット (Cat. No. 04 719 956 001) のLysis-M 試薬を用いて、使用説明書にしたがって溶解しました。ライセートを使用説明書に従いPhosSTOPまたは、他社のホスファターゼインヒビターカクテルで処理し、各種のホスファターゼの活性を測定しました。
各ホスファターゼアッセイのために、サンプルにリン酸化ペプチドを添加し、遊離されたリン酸をマラカイトグリーンアッセイで検出しました。図示された%は、阻害効率です。各アッセイにおけるインヒビター溶液の最終濃度は1倍でした。

図3:SF9昆虫細胞のライセートにおけるホスファターゼ活性の阻害
図3:SF9昆虫細胞のライセートにおけるホスファターゼ活性の阻害
S1 と S2 = 競合Sのホスファターゼインヒビターカクテル1と2
AP = アルカリホスファターゼ
SP = 酸性ホスファターゼ
PTP = チロシンプロテイン ホスファターゼ
PP1, PP2AとPP2B = セリン/スレオニン ホスファターゼ
植物細胞におけるホスファターゼの阻害
PhosSTOPはトウモロコシ細胞のライセートにおいて、競合製品と比べ最高の阻害効率を示しました。
トウモロコシ細胞 (Zea mays) を、P-Per Plant Protein Extraction Kit (Pierce, Cat. No. 89803) を用いて、その使用説明書にしたがって溶解しました。ライセートを使用説明書に従いPhosSTOPまたは、他社のホスファターゼインヒビターカクテルで処理し、各種のホスファターゼの活性を測定しました。
各ホスファターゼアッセイのために、サンプルにリン酸化ペプチドを添加し、遊離されたリン酸をマラカイトグリーンアッセイで検出しました。図示された%は、阻害効率です。各アッセイにおけるインヒビター溶液の最終濃度は1倍でした。
図4:トウモロコシ細胞のライセートにおけるホスファターゼ活性の阻害
図4:トウモロコシ細胞のライセートにおけるホスファターゼ活性の阻害
S1 と S2 = 競合Sのホスファターゼインヒビターカクテル1と2
C4 = 競合Cのホスファターゼインヒビターカクテル4
AP = アルカリホスファターゼ
SP = 酸性ホスファターゼ
PTP = チロシンプロテイン ホスファターゼ
PP1, PP2AとPP2B = セリン/スレオニン ホスファターゼ

PhosSTOPはタバコ細胞のライセートにおいて、競合製品と比べ最高の阻害効率を示しました。
タバコ細胞 (Nicotiana x sanderae) を、P-Per Plant Protein Extraction Kit (Pierce, Cat. No. 89803) を用いて、その使用説明書にしたがって溶解しました。ライセートを使用説明書に従いPhosSTOPまたは、他社のホスファターゼインヒビターカクテルで処理し、各種のホスファターゼの活性を測定しました。
各ホスファターゼアッセイのために、サンプルにリン酸化ペプチドを添加し、遊離されたリン酸をマラカイトグリーンアッセイで検出しました。図示された%は、阻害効率です。各アッセイにおけるインヒビター溶液の最終濃度は1倍でした。

図5:タバコ細胞のライセートにおけるホスファターゼ活性の阻害
図5:タバコ細胞のライセートにおけるホスファターゼ活性の阻害
S1 と S2 = 競合Sのホスファターゼインヒビターカクテル1と2
C4 =競合Cのホスファターゼインヒビターカクテル4
AP = アルカリホスファターゼ
SP = 酸性ホスファターゼ
PTP = チロシンプロテイン ホスファターゼ
PP1, PP2AとPP2B = セリン/スレオニン ホスファターゼ
組織切片におけるホスファターゼの阻害
PhosSTOPは、フォルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織切片で、脱リン酸化を防ぐためにも使用できます。

図6:フォルマリン固定パラフィン包埋 ヒト卵巣ガン組織でのタンパク質のリン酸化状態の保護 A:PhosSTOP 有り 図6:フォルマリン固定パラフィン包埋 ヒト卵巣ガン組織でのタンパク質のリン酸化状態の保護 B:PhosSTOP 無し
A:PhosSTOP 有り   B:PhosSTOP 無し
図6:フォルマリン固定パラフィン包埋 ヒト卵巣ガン組織でのタンパク質のリン酸化状態の保護
4%平衡化フォルマリン溶液で固定化した後、p44/42 MAPK抗体(Cell Signalling)を使用して、ヒト卵巣がん組織のpERKを検出

さらに、他の非リン酸化マーカーは、PhosSTOPを加えたフォルマリン固定組織切片と、加えていないもので、同じようにうまく検出できることが確認されました。

プロテインアッセイ
PhosSTOPインヒビターのプロテインアッセイへの影響について評価しました。インヒビターはBCA (図3参照)やブラッドフォードプロテインアッセイで、ほとんど影響が見られませんでした。
しかし、協同的な干渉(錠剤と特定のバッファーのコンポーネントとの)が起こらないことを保証するために、コントロール実験を実施することをおすすめします。

図7:PhosSTOPを加えた場合と、加えない場合で、ウシ血清アルブミン(BSA)タンパク質の濃度をBCAアッセイ(Pierce)を用いて測定
図7:PhosSTOPを加えた場合と、加えない場合で、ウシ血清アルブミン(BSA)タンパク質の濃度をBCAアッセイ(Pierce)を用いて測定
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