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No.25 連載コラム 第25回

2010年7月13日 12:45

第25回

ドレスデン

今回は、6月にドイツのドレスデンというところで会議が行われ参加しましたので、ドレスデンの街のことについて紹介したいと思います。ドレスデ ンはザクセン州の州都でポーランド、チェコと国境を接する旧東ドイツの東南部の街で、近くに硬質磁器で有名なマイセンがあることでも知られています。エル ベ川の水路を利用した商業都市として発展し、「エルベ川のフィレンツェ」と呼ばれるほど美しい街でしたが、第二次世界大戦の空襲で一夜にして瓦礫の山と なった街としても有名です。但し現在ではすっかりもとの町並みを復興させており、ドイツ人に言わせると「空襲の悲劇をうまく宣伝し復興費用を捻出した街」 としても有名だそうです。しかし2002年に未曾有の大洪水によりせっかく復興した街は水浸しになり「・・・」となったことも覚えてらっしゃる方もおられ るかもしれません。しかしかつての景色をよくもここまで再現したなと驚く一方で、「何処からこの大量の石を集めてきたのか」とそちらの方がずずんぼにとっ ては不思議、不思議でした。建物も石、道路も石が敷き詰めてある街を女性がハイヒールで事も無げに歩くこの状況こそディファレント・カルチャーだなとつく づく思いました。写真は2005年に11年の歳月をかけて完成式典が行われたフラウエン教会です。右が瓦礫の山と化した教会で、左及びもう一枚が再建後の ものです。教会の左端の黒い部分がかつての教会の一部分を再利用した部分になっています。石の量もさることながら超重量級の石のドームが作製でき(10年 単位の月日をかけて建設している)、高いところに存在できているというところがヨーロッパ文化、建築技術の驚嘆すべき点です。
ドレスデンの街
  さて、ガイドブックに書いてありそうなことはこれまでにして、別にドレスデンに限った話ではありませんが、ドイツでは良く文化財の修復を行う際には精 妙な絵が描かれた幕で建物の修復部分が包まれているのをよく見かけます。ずずんぼの同僚の雪だるまちゃんもドイツで「素敵な教会!」と写真を撮っていたら 道行く人が不思議な顔をして通り過ぎていくのにはたと気付き、自分が写真を撮っていたのが絵であることに気がついたとの話をしていました。今回のツヴィン ガー宮殿の写真も左が修復中で絵、右が本物ですが、もし全部覆われていたら何が本物かわからず帰る可能性も大ですよね。ちなみにこのツヴィンガー宮殿の一 部はアルテ・マイスター絵画館となっており、「まどろみのビーナス」や最近日本でも流行ったフェルメールの絵が飾ってありました。ずずんぼは馬鹿なので、 「フェルメール、F、F、F・・・?」、「ねーな!」とだだっ広い絵画館の中を彷徨しましたが、ドイツなので「フェ」は「V」で始まりまることをすっかり 忘れていました。
ドレスデン
  もう一つ、面白かったこととしては、横断歩道の歩行者用信号です。このマークは、旧東ドイツ独特のものだそうです。このマーク入りのTシャツが売られ ていたためつい沢山購入してしまいました。赤信号はクリオネみたいでかわいいです。日本の素っ気ない歩行者信号と比較してもちょっと素敵で非常に印象に残 りました。旧東ドイツの街、ドレスデンはかつては共産主義者の街であったことなどから、ババリアン(南部の人たち)に言わせると、大人しく、物静かな人た ちが多いとのことでしたが、生粋の日本人のずずんぼにとっては、超ハイテンションの外人も超ローテンションの外人よりはずっと良いですが、このどことなく 落ち着いた雰囲気が親近感のわく街"ドレスデン"でした。
 
ドレスデンの信号

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