In situハイブリダイゼーション » 組織サンプル処理について

Q: 組織の固定はどのように行いますか?


A: 組織中のヌクレアーゼ類を速やかに不活化し、RNAやDNAの分解を防ぐために固定を行います。 固定が不十分だと、目的のRNAやDNAが分解されてしまい、シグナルが検出出来ない場合があります。 また、過固定では、プロティナーゼ処理時間が長くかかります。 固定液は、緩衝液で作られたホルムアルデヒドやパラホルムアルデヒド(PFA)溶液が一般的です。 大動物の組織では、組織を摘出し、目的の大きさに切り分けて、充分な量(固定組織の50倍量)の冷却した固定液に浸漬し最低16時間固定します。出来るだけ小さく、薄い組織(厚さ2mm以下)を固定してください。厚い切り出し組織では、固定液の浸透が不十分となり、部分的に固定が行われない場合があります。 小動物の組織では、全身の灌流固定後、目的組織を摘出し固定液に浸漬し16時間再固定します。 骨組織では、固定後にEDTA処理を行い、脱灰を行います。蟻酸やトリクロロ酢酸ではシグナルが検出できません。 採取時期が違う組織を一度に包埋処理する場合は、冷却した多めの70%エタノールに、固定後の組織を直接移し変えて保存することが可能です。数週間は、この方法で保存できます。 固定処理はサンプルに応じて様々ですので、ご使用のサンプルに類似したサンプルを扱った文献などを参考にご検討下さい。