制限酵素
Q: スター活性とは何ですか?制限酵素はいつそれを示しますか?
非標準的な条件下で、制限酵素が正常な認識配列に似ているが異なる部位を認識して切断します。そのような変化した切断を「スター活性(star activity)」もしくは「Relaxed activity」と呼びます。
EcoRIはスター活性を示す酵素の例として良く知られています。その正常な特異的認識配列はG↓AATTCですが、非標準的な条件下では認識配列がN↓AATTNに変ります。この配列は正常な認識配列より高い確立で存在します。反応条件がさらに非標準的になった場合、認識配列はPu↓PuATPyPyとなり、ほぼ完全に非特異的にDNAが切断されます。
非標準的な条件とは
・高pH(>8.0)もしくは低イオン強度
・グリセロール濃度>5%(通常、酵素は50%グリセロールに含まれて供給されますので、この因子は重要です。)
・非常に高濃度の酵素(>100U/μg DNA)
・インキュベーション時間の延長
・反応溶液に有機溶媒(フェノール、クロロホルム、エタノール、DMSOなど)が含まれる
・正しくないコファクター(Mn2+、Hg2+、Co2+、Mg2+)
以前は、スター活性は特定の酵素にしかないと考えられていました。しかしながら、全ての制限酵素の一般的な特徴かもしれません。スター活性についての情報は個々の酵素の添付説明書に記載されています。
スター活性を防止するために、添付説明書で推奨している最適なバッファーと酵素量を使用します。調製したDNAに有機溶媒や余分な塩が含まれていないことを確認します。
