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Sibel Deniz, Isabel Franke, Manfred Schmidt, Harald Sobek, and Oliver Seth*
Roche Applied Science, Penzberg, Germany
*Corresponding author: Oliver.Seth@roche.com
| 製品名 | 製品番号 | 包装単位 | 希望価格 |
|---|---|---|---|
| FastStart PCR Master |
4710436 4710444 4710452 |
100回反応 400回反応 2000回反応 |
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FastStart PCR MasterはダイレクトコロニーPCRにおいて、非常に使い易く理想的なツールです。 事前のテンプレート調製は不要で、完全なバクテリアの状態のまま直 接分析できます。 そのため、FastStart PCR Masterはクローニング実験における迅速スクリーニングに最適です。
ここでは、ダイレクトコロニースクリーニングを含むmRNAのクローニングと増幅のためのFastStart PCR Masterの使用方法を説明します。 実験の概略は図1に示します。
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図1:実験方法 ロシュ・アプライド・サイエンスのFastStart PCR Masterは、手早く使い易いready-to-useの2×濃度のマスターミックスです。 ブロック型サーマルサイクラーでのホットスタートPCRに必 要な全ての試薬(FastStart Taq DNA Polymerase、塩化マグネシウム、2倍濃度の反応バッファー、安定化剤、ヌクレオチドミックス)が予めミックスされています(プライマーとテンプ レートは除く)。 ホットスタートPCRプロトコールはPCRに高い特異性と高い感度、さらに高い収量をもたらします。 |
High Pure RNA Isolation Kitを用いて、K562細胞からトータルRNAを抽出しました。得られたRNAは、Transcriptor Reverse TranscriptaseでcDNAに逆転写しました。このcDNA合成はTranscriptor Reverse Transcriptaseの製品説明書に従い、ランダムヘキサマープライマーと一般的なサーマルサイクラーを用いた2ステップRT-PCRで行いまし た。
次のcDNAの増幅ステップでは、Pwo SuperYield DNA Polymeraseと比較しながらFastStart PCR Master Mixを使用しました。 Pwo SuperYield DNA Polymerase(使い易いマスターミックス製品としてPwo Master があります)は、プルーフリーディング活性のあるポリメラーゼで、 FastStart PCR MasterやFastStart Taq DNA Polymeraseに比べて18倍の高い正確性を示します。
増幅ターゲットは、ヒト インターロイキン遺伝子(IL-2)の380 bp断片です。 プライマーには遺伝子特異的プライマー(5'CTCACCAGGATGCTCAC、3'GTAGCAAACCATACATT)を使用しまし た。 増幅反応は各ポリメラーゼの製品説明書に従って行いました。温度サイクルは次のとおりです。
| 1サイクル | 94℃ | 2分 |
| 35サイクル | 94℃ | 30秒 |
| 55℃ | 30秒 | |
| 68℃ | 45秒 | |
| (25サイクルより各ステップで5秒ずつ追加していく) | ||
| 1サイクル | 68℃ | 7分 |
各反応産物は1% アガロースゲル(アガロースMP)で電気泳動し、 1 µg/mlエチジウムブロマイドで染色し、DNA分子量マーカーⅧと比べてPCRの可否を検定しまし た。 PCR産物はHigh Pure PCR Product Purification Kitで精製しました。次に、FastStart PCR Masterで合成したPCR産物をT4 DNA Polymeraseでポリッシュして平滑末端のPCR断片を合成しました。 1 UのT4 DNA Polymeraseと300 ngのPCR産物、反応バッファー、dNTPsを37℃で30分間インキュベートしました。 続いて、ポリッシュしたPCR断片をHigh Pure PCR Product Purification Kitで精製しました。
Pwo SuperYield DNA Polymearaseはターミナルトランスフェラーゼ活性を示さず、平滑末端PCR断片を合成します。 そのため、Pwo SuperYield DNA Polymearaseの増幅断片では、ポリッシングは必要ありません。
各増幅産物は、PCR Cloning Kit(Blunt-end)を用いてpCAPsクローンベクターにクローニングしました。 ベクターの制限酵素処理、ライゲーション、コントロール実験は 製品説明書に従いました。 2種類のポリメラーゼで増幅したPCR産物の各ライゲーション反応産物を、 PCR Cloning Kit (Blunt-end)の製品説明書に従ってコンピテントE. coli DH5αに組み替えました。 様々な量(50~100µl)の組み換えE. coli を 100µg/mlのアンピシリンを含むLB選択培地に播種し、プレートを37℃で16~18時間インキュベートしました。 次に、それぞれのプレートから ランダムに10コロニーを選び、爪楊枝で50µlの水に取り、95℃で5分間加熱しました。 13000 rpmで1分間遠心し、その上清をダイレクトコロニーPCRに用い、遺伝子特異的プライマーとFastStart PCR Masterを用いて、ポジティブコロニーの同定を行いました。 PCR温度サイクルは下記のとおりです。
| 1サイクル | 94℃ | 2分 |
| 10サイクル | 94℃ | 30秒 |
| 55℃ | 30秒 | |
| 68℃ | 45秒 | |
| 20サイクル | 94℃ | 30秒 |
| 55℃ | 30秒 | |
| 68℃ | 45秒 | |
| (各ステップで5秒ずつ追加していく) | ||
| 1サイクル | 68℃ | 7分 |
cDNA増幅はアガロースゲル電気泳動で解析しました(図2)。
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図2:性能比較 FastStart PCR Master(FS)とPwo SuperYield DNA Polymerase(PWO)をそれぞれの製品説明書どおりに用いて増幅しました。FastStart PCR MasterのPCR効率はPwo SuperYield DNA Polymeraseと同程度のものでした。 |
アゲロースゲル電気泳動の結果は、各 ポリメラーゼが380bp断片を増幅した事を示しています(図2)。FastStart PCR MasterとPwo SuperYield DNA Polymeraseは同程度のPCR産物収量を示しました。
コロニー数を数えたところ、各クローニング実験において50コロニー以上が得られました。
FastStart PCR MasterはダイレクトコロニーPCRに使用され、ランダムに選択した20コロニーの全てにおいて、 380 bp断片がライゲーションされたプラスミドベクターpCAPsの導入が認められました(図3、4)。 よって、本クローニング実験は、テンプレート増幅に用 いたPCRシステムに左右されず成功したことを示しています。 FastStart PCR Masterは特にE. coli 細胞のダイレクトPCRに最適です。 また、FastStat PCR MasterとPwo SuperYield DNA Polymeraseの両増幅産物は、後のクローニングに非常に適しています。
使い易いready-to-useのFastStart PCR Master は、ホットスタートPCRにおいて理想的なツールです。 さらに、ダイレクトコロニーPCRで利点を示します。FastStart PCR Masterは、1バイアルの試薬で簡単にハイスループットスクリーニングが可能です。 コロニーPCRは、クローニングに成功したインサートの検出を簡素 化するための手法です。 効率的なワークフローを可能にし、これまでの煩雑な時間のかかる分析に置き換えられます。
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図3:pCAPs組み換えDH5αのコロニースクリーニング FastStart PCR Masterを用いたコロニーPCRで、IL-2遺伝子の380bases断片の増幅を行いました。cDNA 増幅はFastStart PCR Masterを用いました。これはランダムに選択したコロニーがライゲーション産物を含んでいる事の証拠です。 |
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図4:pCAPs組み換えDH5αのコロニースクリーニング FastStart PCR Masterを用いたコロニーPCRで、IL-2遺伝子の380bases断片の増幅を行いました。cDNA 増幅はPwo SuperYield DNA Polymeraseを用いました。これはランダムに選択したコロニーがライゲーション産物を含んでいる事の証拠です。 |
| 製品名 | 製品番号 | 包装単位 | 希望価格 |
|---|---|---|---|
| Pwo SuperYield DNA Polymerase |
4340868 4340850 |
100ユニット 2×250ユニット |
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| Transcriptor First Strand cDNA Synthesis Kit | 4379012 | 50回反応 | ←製品番号をクリック |
| High Pure PCR Product Purification Kit |
1732668 1732676 |
50 回精製 250 回精製 |
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| High Pure RNA Isolation Kit | 1828665 | 50 回抽出 | ←製品番号をクリック |
| PCR Cloning Kit | 1939645 | 1キット | ←製品番号をクリック |
| T4 DNA Polymerase |
1004786 1004794 |
100ユニット 500ユニット |
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| DNA Molecular Weight MarkerⅧ | 1336045 | 50µg | ←製品番号をクリック |
| Agarose MP |
1388983 1388991 |
100 g 500 g |
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| Ampicillin |
835242 835269 |
5 g 50 g |
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この結果は、新製品FastStart PCR Masterが非常に実用性と信頼性、汎用性の高いホットスタートPCRツールであることを示しています。FastStart PCR Masterは迅速で使い易い理想的なホットスタートPCRツールです。
BIOCHEMICA2006 NUMBER1 (No102)
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