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TUNELキット好評につき、1997年第2号の記事を改校、再掲載したものです。
TUNEL法は、培養細胞調製品のアポトーシス細胞フラクションを迅速に同定、定量する際に、まず選択される方法として知られています。この方法が形態学的検出より好まれる理由としては、以下の2点が主なものです。
DNA断片への酵素の近接性は、DNAを取り囲んでいる核タンパク質により減少し、アルデヒド、パラホルムアルデヒド、フルムアルデヒドによる固定化やエタノールによるポスト固定化により損なわれます。
TUNELの感度と特異性を改良するために、各種の固定法と前処理法を検討し、至適なTUNELプロトコールを考案しました。
-6種類の固定液(パラフォルムアルデヒド、フォルマリン、B5、メタノール、BOUIN、アセトン)を検討。
-界面活性剤(0.1% Triton X-100、氷上2分間)、プロテアーゼ(プロティナーゼK)、マイクロウェーブ照射とその後の急冷を検討。
-3種類の変法(このラボ独自のプロトコール、ロシュ・ダイアグノスティックスのIn Situ Cell Death Detection Kit, POD、他社のIn Situ cell detection kit)。
TUNELプロトコール:3種類のTUNELプロトコールにおいて、感度と特異性については顕著な差は見られませんでした。しかし、ロ シュ・ダイアグノスティックスのキットで最も高いパーセントのTUNEL陽性アポトーシス細胞が得られ、最高のシグナル/バックグランド比が得られまし た。また操作も一番簡単でした。
固定:固定の方法に関わらず形態学的な同定は可能です。しかし、クロマチンの外観には大きな差異があり、Bouin液固定では最適、メタノール固定では不良でした(図1参照)。

図1.TUNELにおける固定液の効果。
CEM-C7細胞を以下の固定液で処理した。
A)4% パラフォルムアルデヒド;
B)4% フォルムアルデヒド;
C)B5;
D)メタノール;
E)Bouin液;
F)アセトン。
電子線照射を使用し、TUNELはロシュ・ダイアグノスティックスのキットで行った。倍率:x 132. バーの長さは5μm。典型的なアポトーシスの形態を表す細胞は矢印で示している。
前処理:前処理無しでは、5種類の固定液ではアポトーシスの形態を持つ細胞の20%以下しかラベルされず、アセトン固定でも55%でした。
感度:もっとも感度を上げたのはマイクロウェーブ照射(370 W、5分)で、2-30倍向上し、すべての固定液で90%以上のアポトーシス細胞がラベルされました。界面活性剤は効果があまりありませんでした。プロ ティナーゼK処理は、感度を改善しましたがマイクロウェーブ照射の1/2でした。

図2. TUNELにおける前処理の効果。
細胞はBouin液で固定され、ロシュ・ダイアグノスティックスのキットでTUNELを行った。倍率:x 132. バーの長さは5μm。
(A)TUNELの感度は固定法に関わらず、前処理無しでは不十分であった。アポトーシスの形態を持つほとんどのCEM-C7細胞が標識されていない事に注意(矢印)。
(B)界面活性剤(Triton)はわずかに感度を改善したが、まだ多くのアポトーシス細胞が未標識のままである(矢印)。
(c)形態を指標とし、マイクロウェーブでの前処理がベストな条件であった。
メタノールとアセトン固定の試料以外は、前処理により特異性が失われる事はありませんでした。プロティナーゼ K処理はメタノール、アセトン固定で、正常細胞核のラベルを劇的に増加させました。しかし、マイクロウェーブ照射が一番効果的でした。
アポトーシスの比較可能な定量化は、サンプルの固定と前処理の標準化を前提とします。標識は、一般的なバックグランドと比較して強く、生細胞やネクローシス細胞の特徴を欠いた細胞に局在する時のみ、特異的であると受容すべきです。
詳細は、BIOCHEMICA 97 No.2(www.roche-applied-science.com)で!
| 製品名 | 製品番号 | 包装単位 | 希望価格 |
|---|---|---|---|
| In Situ Cell Death Detection Kit, POD | 1684817 | 1 Kit (50テスト) |
←製品番号をクリック |
| TUNEL Label | 1767291 | 3 x 50μl (30テスト) |
←製品番号をクリック |
| Proteinase K | 1413783 | 5ml | ←製品番号をクリック |
| 1373196 | 25ml | ←製品番号をクリック | |
| 1373200 | 1.25ml | ←製品番号をクリック | |
| Triton X-100 | 1332481 | 5 x 10ml | ←製品番号をクリック |
| 789704 | 100ml | ←製品番号をクリック |
BIOCHEMICA 2002 NUMBER 2(No. 87)
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