画期的なタンパク質発現システムであるRTS(Rapid Translation System)は,進化を続けます。 NEW プロテオマスター-マイクログラムからミリグラムのタンパク質発現をサポートする RTS機器

RTS(Rapid Translation System)コーナー

ラピッドトランスレーションシステム(RTS)は、セルフリータンパク質製造のためにデザインされた、in vitro タンパク質発現システムです。DNAテンプレートから開始して、RTSタンパク質発現は24時間で、数マイクログラムから数十ミリグラムのレンジで得られます。このシステムの核は増強されたE. coli ライセートと連続交換セルフリー(CECF)テクノロジーで、ml当たり5 mgのタンパク質発現を保証します。反応のサイズは50μl(RTS 100)、1 ml(RTS 500)ですが、それに新しく10-30 ml(RTS 9000)が加わりました。RTS 500フォーマットをサポートするRTS 500インスツルメントに加え、今回、全てのフォーマット(RTS 100,500,9000)に適合する、RTSプロテオマスターを新発売します。

セルフリータンパク質発現

RTSは迅速で簡便なタンパク質発現として開発されました。タンパク質の製造法から細胞を除外することにより、特別な施設を必要とせず、ハイスループットと簡便な操作を可能にします。セルフリー法の重要な欠点はその収量の低さでしたが、高度に生産的なE. coli ライセートの開発とCECFテクノロジーの組み合わせが、この欠点を克服し、ml当たり5 mgのタンパク質を製造しました。短時間で最適の結果を得ることが可能で、実験によりタンパク質製造のスケールアップが保証され、3種類のスケールが入手 可能です。全ての反応スケールは、同一のE. coli ライセートを使用しています。

RTS 100:迅速なスクリーニングと至適化

RTS 100反応において、対象の遺伝子を含む直鎖状あるいは環状テンプレートが、50μlの反応液中で転写・翻訳されます。2-4時間で20μgが作成され、 これは、合成時にRI標識の必要の無い、次の実験を行うのに十分な量です。RTS 100はCECFテクノロジーに基づいていませんが、他のRTS試薬と同じく、増強されたE. coli ライゼートを使用しています。簡便なセットアップと小スケールにより、RTS 100は最初のタンパク質発現スクリーニングに適します。反応の最適化は、テンプレートや反応条件を選ぶことで、容易に達成されます。RTS 100はストリップとチューブを使用した24回反応と、マイクロプレートを使用した96回反応のサイズが入手可能です。

RTS 500:24時間にミリグラムオーダーのタンパク質を獲得

RTS 500プラットフォームは、1 mlの反応槽と10 mlのフィーディング槽を備えた特殊なチャンバーを利用しています。チャンバーは透析膜により仕切られています。CECFプロセスは、24時間の反応で、 1mlの反応槽当たり5 mgまでのタンパク質を製造します。RTS 100のフォーマットで、その互換性をチェックされた環状テンプレートが使用されます。

図1.CECFとHYテクノロジーを使用したタンパク質発現のスキーム。
ディスポーザブルのRTS 500と9000の反応デバイスは3つのコンポーネントよりなる:反応槽、半透膜、フィーディング槽である。RTS試薬を再懸濁し、適切な槽に充填した 後、トランスクリプションとトランスレーションは反応槽で同時に起こる。基質とエネルギー成分は半透膜を介して反応槽に連続的に供給される。反応阻害性の 副次産物は同じ膜を介して、フィーディング槽へと拡散する。

RTS 9000:分取サイズの大スケール発現

更なるタンパク質が必要とされるアプリケーションには、RTS 9000が反応のスケールアップにおける簡単な方法を提供します。10 mlと30 ml(3 x 10 ml)の反応槽を持つ新しいデバイスは50 mg(10 ml包装)および150 mg(30 ml包装)までのタンパク質の発現をサポートします。タンパク質発現が困難な場合にも、アプリケーションに十分な量のタンパク質を得るために有用です。

3種類のフォーマットを、1台のプロテオマスターで

発現の効率は、反応に用いたインキュベーション条件に依存します。RTSプロテオマスターインスツルメント(図2)は、RTS 100,500,9000チューブとデバイスの反応条件をデジタル制御します。加熱と冷却は、反応チャンバー中への空気の移送により達成されます。反応槽 にフィットする数種類のインサートが入手可能で、様々なRTSデバイスを保持することができます。RTS 9000のチャンバーはアダプター無しで装着します。

図2.RTSプロテオマスター。 a)温度制御用のペルチェ素子を持つフタ。
b)反応チェンバー。
c)コントロールパネル。
d)反応チャンバーにフィットする、RTS 100チューブ、RTS 500用デバイス、ミクロプレート用のアダプター。

RTS 500インスツルメントに比較し、RTSプロテオマスターはより多目的で、ハイスループットを提供します。RTS 500インスツルメントが1回の実行において、1本のRTS 500反応をサポートしているだけですが、RTSプロテオマスターは8本までのRTS 500反応を同時に進行させます。RTSプロテオマスターはまた、RTS 100とRTS 9000反応をサポートし、また0.5 mlや1.5 mlチューブでの反応も行うことができます。
温度制御(20-50℃)に加え、プロテオマスターは反応成分を混合し、CECF過程をサポートする攪拌機能を持っています。インスツルメントには、反 応チューブのフタのところで反応成分が凝集することによる人工産物を最小限にするために、トップヒーティングも着いています。RTSプロテオマスターは全 てのRTS反応において、信頼できる再現性のある結果を保証します。

Order INFO

製品名 製品番号 包装単位 希望価格
RTS 100 E. coli HYキット 3186148 1キット(24回反応) ←製品番号をクリック
3186156 1キット(96回反応) ←製品番号をクリック
RTS 500 E. coli HYキット 3246949 1キット(2回反応) ←製品番号をクリック
3246817 1キット(5回反応) ←製品番号をクリック
RTS 9000 E. coli HYキット 3290395 1キット(10 ml反応) ←製品番号をクリック
3290468 1キット(30 ml反応) ご照会
RTS 500プロテオマスター 3265650 1台 ご照会

BIOCHEMICA 2002 NUMBER 2(No. 87)

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