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ラピッドトランスレーションシステムRTSは、柔軟なセルフリータンパク質発現システムで、その“オープン”なデザインにより、それぞれのタンパク質に 応じて、反応条件を容易に至適化できます。RTSにおける機能的な分子の作成の幅を広げるため、ロシュ・ダイアグノスティックスは、タンパク質発現条件を 至適化するためのシャペロンを含むミックスである、RTS GroEサプリメントを提供します。
GroELとGroESはE.coli の細胞質内のシャペロンであり、GroEと呼ばれる大きな複合体(シャペロニン)を形成します。GroEは、細胞質内タンパク質の10-30%のde-novo フォールディングに関与すると報告されています。今のところ、どういうタンパク質がGroEの基質であり、GroELやGroESと結合するとは予測でき ません。また、この複合体の作用の正確な機構を決定することも、いまだ重要な課題です。しかしながら、細胞内やセルフリータンパク質合成におけるGroE の存在は、正確にフォールディングした活性のある産物量を多く促すという報告があります。
図1. RTS発現ローダナーゼのトータル活性。
5μlのRTS500反応液を400倍に希釈し、酵素活性を発色法で測定した。酵素活性は、市販のローダナーゼとの比較で測定した。
図2. RTS 500でのクエン酸シンターゼ(49 kD)のGroE-依存的発現。
クエン酸シンターゼはRTS 500 E.coli HYキットを使用して、GroEサプリメントの存在下(+GroE)および不在下(-GroE)で、His6-タグタンパク質として発現された。反応は説明書通りセットアップした。ペレットおよび上澄を、Anti-Hisによるウェスタンブロッティングで、産物の存在を解析した(M:分子量マーカー)。
RTS GroEサプリメントはE.coli ライセートの成分としてGroELとGroESを含み、RTS 100や500の標準的な試薬と、容易に組合わせることができます。キットはRTS 500 HYで5回、RTS 100 HYで100回の反応に十分な量のライゼート(5 x 125μl)を含んでいます。
RTS GroEサプリメントは、RTSで発現されるタンパク質の溶解性と機能活性を増強します。特に、タンパク質のフォールディングがGroE依存的で、そのサ イズと細胞内の局在がGroEの基質であると示唆される時に有用です。例えば、我々はローダナーゼ(35 kD)とクエン酸シンターゼ(49 kD)を、RTS 500 E.coli HYキットを使用して、GroEサプリメントの存在下および不在下で発現しました。ローダナーゼの機能に対するGroEの効果は、酵素活性の測定により分析されました(図1)。クエン酸シンターゼはHis6-タグタンパク質として発現され、反応ペレット並びに上澄が、抗His6によるウェスタンブロットで検出されました(図2)。これらの実験におけるRTS GroEサプリメントの添加は、機能タンパク質の量と溶解産物の比を、顕著に増強しました。
| 製品名 | 製品番号 | 包装単位 | 希望価格 |
|---|---|---|---|
| RTS GroEサプリメント | 3263690 | 5 x 125μl | ←製品番号をクリック |
| RTS 100 E. coli HYキット | 3186148 | 1キット(24回反応) | ←製品番号をクリック |
| 3186156 | 1キット(96回反応) | ←製品番号をクリック | |
| RTS 500 E. coli HYキット | 3246949 | 1キット(2回反応) | ←製品番号をクリック |
| 3246817 | 1キット(5回反応) | ←製品番号をクリック |
BIOCHEMICA 2002 NUMBER 1(No. 86)
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