TitanTM RT-PCRシステムを用いての、ヒトRPGRのマウス相同体、完全長cDNAの分離

3 Product Review

Isolation of the Full Length cDNA Mouse Homologue Human RPGR Using the TitanTMRT-PCR System

はじめに

従来、新規cDNAの分離にはcDNAライブラリーのスクリーニングと、陽性クローンの同 定が必要とされていました。この方法は労働集約的で、不完全なcDNAの分離に終わっていました。また一般的に、希少な転写物はcDNAライブラリー内に 十分に発現されないため、数多くのクローンをスクリーニングする必要がありました。RACE(Rapid Amplification of cDNA Ends)法は、これら多くの困難を回避しました。PCR産物はトータルあるいはmRNAから作成され、迅速に分析できますので、反応条件の至適化が容易 です。RACE反応用の遺伝子特異的プライマーをデザインするためには、20-30ヌクレオチドの配列情報しか必要としません。RACEシステムでは、本 質的に限られた数のクローンしか作成せず、希少な、スプライスされた転写物を分離できます。

我々はTitanTMRT-PCRシステムを用いて、RPGRのマウス相同体完全長cDNAを分離しました。ヒ とのRPGRの分離は最近報告され、この遺伝子の変異は網膜変性X-結合型色素性網膜炎を引起こします。RPGRの最初の11エクソンを含む、部分的にス プライスされたcDNAクローンが、マウス網膜のcDNAライブラリーから分離されました。その他のクローンはこのライブラリー内には同定できませんでし たので、TitanTM RT-PCRシステムはマウス遺伝子の3’-終末の分離に利用できました。

1. 3’-RACE戦略のスキーム表示。GSP1、GSP2、GSP3は遺伝子特異的プライマーである。プライマーQΥQΟQΙは以下の通り。

QΥ: 5’-CCAGTGAGCAGAGTGACGAGGACTCGAGCTCAAGCTTTTTTTTTTTTTTTTT-3’ ;

QΟ: 5-CCAGTGAGCAGAGTGACG-3’ ; QΙ: 5’-GAGGACTCGAGCTCAAGC-3’.

方法

RT-PCR反応は、プロトコール通りに行った。マウス網膜RNA(約1μg)を、独特な35ベースオリゴヌクレオチドの後ろにオリゴ(dT)17を結合した“ハイブリッド”プライマー(QΥ)を用いて逆転写した。PCRはExpandTMHigh Fidelity PCRシステムで行った。RACE産物をサザンブロットで分析した(図2)。

結果と考察

マウス網膜cDNAライブラリーのスクリーニングにより、の最初の11エクソンの後に、クローンが部分的にスプライスされている事を示す終息コドンが含まれた同一配列とダウンストリーム配列のスプライス部位を含む、1.9 kbのクローンが作成された。3’ 終末が欠けたこの遺伝子を含むその他のクローンはライブラリーには同定されなかった。それゆえ3’RACEは完全長の遺伝子の分離に有用であった。

TitanTMRT-PCRシステムによりcDNAライブラリーをスクリーニングする必要なく、RPGRのマウス相同体の3’終末を迅速に分離できました。また、ExpandTM High Fidelity PCRシステムの使用は、PCR中のエラー率を最小限にし、遺伝子配列の確認のためにシークエンシングする必要性をわずかなものにしました。

製品名 製品番号 包装単位
TitanTMOne Tube RT-PCR System
25回反応
100回反応
ExpandTM High Fidelity PCR System
100 units
500 units
2500 units
関連製品 製品番号 包装単位
TitanTMOne Tube RT-PCR Kit
50反応(コントロール反応10回分を含む)
Taq DNA polymerase,

5 units/μl

100 units
500 units
4 x 250 units
20 x 250 units
10 x 250 units
Taq DNA polymerase,

1 unit/μl

250 units
4 x 250 units
Pwo DNA Polymerase
100 units
2x250 units

当社のカタログに掲載する製品は、ライフサイエンス分野の研究のみを目的としています。特に明記のない限り、診断用途目的には使用できません。カスタムバイオテック製品は、特に明記のない限り工業原料用のみを目的としています。
本ウェブサイトでは、幅広い利用者を対象とした製品情報を掲載しています。お住まいの国では利用できない製品、もしくは認可を受けていない製品の詳細情報が掲載されている場合もあります。それぞれの居住国における正当な法的手続や規制、登録、慣習法を満たしていない可能性のある情報の閲覧に関しては、当社は一切の責任を負いません。

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 〒105-0014 東京都港区芝2-6-1